2018/07/27現在、YouTubeの画面が急に大きくなる現象が起こっています。
ネット上では、

YouTubeの画面サイズがおかしい

画面がでかくなった
などの声が上がっています。
モニターサイズが大きいユーザーにとっては、少し圧迫感があるかもしれません。
YouTube側で仕様変更された
残念ながら、今回の変更はYouTube側の仕様変更のようです。主な変更箇所は3つです(以前から変更されていたものもあります)。
- ブラウザサイズによってプレイヤーサイズが連動して変わるようになった
- メニューが再生プレイヤーに重なるようになった
- 比率が4:3などの古い動画は、黒い帯が消え、プレイヤーが動画の大きさに合わさる(小さくなる)ようになった
1. ブラウザサイズによってプレイヤーサイズが変わるようになった
YouTubeの公式サポートを見てみると、ブラウザのサイズの変化に応じてプレイヤーの大きさが変わるようになっていることが記されています。
引用:YouTubeヘルプ
再生プレイヤーが大きい場合は、ブラウザサイズを調整してみて下さい。ブラウザの大きさに応じて再生プレイヤーの大きさも連動して変わります。
また、ブラウザの表示を拡大すれば、サイドバーが再生画面を押しやるので、結果的に再生画面を小さくすることができます(逆に、ブラウザ画面を縮小してもよいが、この場合はコメ欄なども小さくなってしまう)。
Firefoxでページを拡大する際は、
表示 → ズーム → 文字サイズのみ変更 のチェックを外してから拡大してみて下さい。
追記:Firefoxでは画面が大きいままですが、Chromeの場合は通常サイズ?に戻っているようです。
こうした仕様変更の背景にあるのは、ユーザーが大小様々なサイズのデバイスを持つことが増え、その環境の変化に対応するためだと思われます。
2. メニューが再生プレイヤーに重なるようになった
YouTubeの左上にあるメニューを表示したとき、以前はメニューが画面を押しやってプレイヤーを狭くしていましたが、メニューが重なって表示されるようになったことで、その分、再生画面のサイズが広がっているようです。
今回、画面サイズが大きくなった本質的な原因はどうやらここにあるようです。
これについては、CMM様の解説動画が詳しいです。
参考動画:https://youtu.be/rULnz6iEWUA
メニューと再生画面を同時に表示していたユーザーにとっては、若干使いづらくなった印象を受けるかもしれません。また、画面が広がらない方が良かったというユーザーもいることでしょう。ですが、仕様変更なので、これについては仕方ありません。
3. アスペクト比が4:3などの古い動画は、黒い帯が消え、再生プレイヤーが動画サイズに合わさるようになった
「画面が小さくなった」「画面がおかしい」といった声はおそらくこのことだと思われます。
以下のような4:3の古い動画の場合、以前まではプレイヤーサイズは16:9のときと同じで横に黒い帯が表示されていましたが、プレイヤーの幅が動画に合わせて小さくなるよう変更されています。
4:3の参考動画:https://youtu.be/jNQXAC9IVRw
PCやブラウザなどの問題ではない
ちなみに、私の環境でも、FirefoxやChromeといった複数のブラウザで表示の確認を試してみましたが、いずれも再生画面が大きくなっていました。
また、PCやブラウザの再起動、新規ソフトのインストール、設定の変更なども一切しておらず、YouTubeで動画を視聴していたらいきなり画面が大きくなったことから、やはりブラウザなどの問題ではなく、完全にYouTube側の仕様変更であることが分かります。
追記:Chromeで表示すると通常サイズに戻っています。なので、今後FirefoxもChrome同様にYouTube側が対応するかもしれません。少なくても、現時点でユーザー側ができることは特に無いと思います。
全ユーザーが一気に変わるのではなく順次変更か?
以前から仕様変更はされていたものの、全ユーザーが一斉に切り替わるのではなく、徐々に対象ユーザーの範囲を拡大していっているようです。
今はまだ画面サイズが変わっていないユーザーも、これから順次変わっていくものと思われます。以前YouTubeがリニューアルされたときも、一度に全ユーザーが切り替わるのではなく、順次対象ユーザーを広げていくという方法が取られていました。
元の画面サイズに戻せるのか?
設定項目をくまなく探してみましたが、今のところ、元の画面サイズに戻せる項目は見つかりません。
上にも書きましたが、簡単にできる代替え案として考えられるのは、主に2つです。
- ブラウザのサイズを小さくする。
- ブラウザの表示を拡大すれば、サイドバーが再生画面を押しやるので、再生画面が小さくなる(逆に、ブラウザ画面を縮小してもよいが、この場合はコメ欄なども小さくなってしまう)
ちなみに、こうしたYouTubeの仕様変更はしばしば見られますが、YouTube側が、一度変更した仕様を元に戻すこともあります。
なので、可能性は低いですが、今後、ユーザーの要望などにより、以前と同じような画面サイズに戻るか、あるいは設定項目が追加されて、元の画面サイズに変更できるようになるかもしれません。
あまり期待せずに、しばらく様子を見るのもいいでしょう。
以前にもプレイヤーのデザイン変更はあった
以前にも、YouTubeはデザインの変更を含むリニューアルがありました。HIKAKINさんも動画で紹介していた「ダークテーマの追加」や「プレイヤーのデザインの変更」といったものです。普段からYouTubeを使う機会の多い方は記憶に新しいと思います。
以前YouTubeのデザインがリニューアルされた際は、「以前のYouTubeに戻す」という設定項目が親切に付けられていましたが、どうやら今回の変更は、YouTube側としてはそれほど大きな変更とは思っていないようで、そのため元のサイズに戻せる機能はわざわざ付けなかったのかもしれません。
ちなみに、「以前のYouTubeに戻す」という設定項目についても、ここ数ヶ月の間に消えてしまいました。このことから、YouTubeとしては、なるべく全ユーザーで同じ形式(新しい形式)を使って欲しいという意図が見えます。
サービス運営側としては、過去の機能をいつまでも残しておくのは保守・メンテナンスの上で非常に大変なため、ある程度は切り捨ててシンプルにしたい、というのは仕方の無いことだと思います。
また、YouTubeはシステムに関わる重大な変更については事前に大々的に告知するものの、細かい部分については、特に告知せずいきなり変わることが多いです。
今回のような仕様変更も、特に告知された様子は見当たらなかったので、YouTube側としてはそれほど重大な変更だとは思っていないものだと思われます(むしろYouTube側としては、ユーザーの利便性向上のための仕様変更と考えていると思われます)。
少し不便ですが慣れましょう
普段からYouTubeに慣れ親しんでいて愛着のあるユーザーにとっては、画面の大きさがいきなり変わってしまうと、慣れるまで少し不便ですが、YouTubeとしてもちゃんとした意図があっての変更だと思われます。
ですので、YouTubeの進化や変化をゆっくり見守るという気持ちでいたほうがいいのかもしれません。
実際私も、YouTubeの仕様変更があるたびに、「変えないで欲しいなあ…」といつもいつも思いますが、1~2週間くらい経って慣れてくると、逆に古い方のデザインには戻れないなあ、となります。10年前のYouTubeも、今見るとかなり古臭いです。それくらい、少しずつ変わっていっているということですね。
YouTube自体も、完成しきったサービスというわけではなく、ユーザーやクリエイターを満足させるよう、日々進化や改良が進んでいます。
時代に合わせて常に変化しているYouTubeを優しく見守っていきましょう。